【解説】膝痛を柔道整復師が改善する!

【解説】膝痛を柔道整復師が改善する!

膝の痛みは、日常生活に大きな影響を与え、QOLを低下させる可能性のある症状です。
膝痛の代表的な症状と特徴は以下の通りです。

私たち『髙橋治療室』に来院された膝痛で苦しむ患者様たちの声です。

膝痛といっても症状、原因は一人ひとり違います。
このような症状が気になれば、早めに専門家にご相談ください。

1.膝痛の代表的な症状と特徴

膝の痛みは、日常生活に大きな影響を与えるだけでなく、放置すると症状が悪化し、様々な疾患につながる可能性があります。
ここでは、膝痛の代表的な症状と特徴について詳しく解説します。

(1)膝痛の症状

膝の痛みは、場所や状況によって様々な症状が現れます。

痛み

膝の前、内側、外側、後ろなど、場所によって痛み方が異なります。
また、安静時や運動時、特定の動作時など、痛みが出やすい状況も人によって様々です。

腫れ

関節に炎症が起こると、膝が腫れ、熱を持ちます。

こわばり

朝起きたときや長時間同じ姿勢を続けると、膝がこわばり、動きにくいと感じることがあります。

関節音が鳴る

膝を曲げたり伸ばしたりするときに、カクンと音が鳴ることがあります。

歩行困難

痛みや腫れによって、歩くのが困難になったり、跛行(はこう)になることがあります。

(2)痛みが出るタイミングで考えられる疾患

立ち上がるときや歩き始め

「変形性膝関節症」や「半月板損傷」が考えられます。

階段の上り下り

「膝蓋骨軟骨軟化症」や「変形性膝関節症」が考えられます。

長時間歩くと悪化

「血管の病気」や「神経の病気」などが考えられます。

(3)痛みの種類ごとに考えられる疾患

鈍痛

「変形性膝関節症」が考えられます。

鋭い痛み

「靭帯損傷」や「半月板損傷」が考えられます。

深部の痛み

「軟骨の損傷」が考えられます。

(4)伴われる症状ごとに考えられる疾患

腫れ

「関節炎」や「感染症」が考えられます。

熱感

「関節炎」が考えられます。

関節の不安定感

「靭帯損傷」が考えられます。

2.なぜ、膝痛が起こるのか?

膝痛の原因は様々ですが、代表的なものとして以下が挙げられます。

(1)主な膝痛の原因

変形性膝関節症

加齢や外傷によって関節軟骨がすり減り、痛みや変形が生じます。

半月板損傷

膝関節のクッションの役割をする半月板が損傷することで、痛みや関節の動きが悪くなります。

靭帯損傷

膝関節を安定させる靭帯が損傷することで、痛みや不安定感が生じます。

軟骨下骨壊死

膝関節の軟骨の下にある骨が壊死し、痛みや変形が生じます。

関節リウマチ

自身免疫疾患の一種で、関節に炎症が起こり、痛みや腫れが生じます。

外傷

スポーツや交通事故などによる外傷が原因となることもあります。

(2)膝痛の悪化因子

肥満

体重が増えると、膝関節への負担が増加し、症状を悪化させます。

運動不足

筋肉が弱ると、関節を支える力が低下し、痛みが出やすくなります。

長時間の立ち仕事

膝に負担がかかり、痛みを悪化させることがあります。

悪い姿勢

O脚やX脚など、悪い姿勢は膝関節に負担をかけます。

3.なぜ、膝痛が治らないのか?

膝の痛みでお悩みとのこと、大変つらいですね。
膝の痛みは、日常生活に大きな影響を与え、QOLを低下させてしまいます。

膝の痛みがなかなか治らない原因は、様々考えられます。

(1)原因の特定が難しい

膝の痛みは、変形性膝関節症、半月板損傷、靭帯損傷、鵞足炎など、様々な原因が考えられます。
これらの原因が複合的に絡み合っている場合もあり、正確な原因を特定することが難しいことがあります。

(2)治療法の選択ミス

症状に合った適切な治療法を選択できていない場合、なかなか改善が見られないことがあります。

(3)生活習慣の影響

運動不足、肥満、間違った歩き方など、生活習慣が膝の痛みを悪化させている可能性があります。

(4)体の構造的な問題

O脚やX脚など、足の骨の歪みが原因となっている場合、治療に時間がかかることがあります。

(5)進行性の病気

関節リウマチなど、進行性の病気の場合、痛みを完全に無くすことは難しい場合があります。

4.膝痛の改善には柔道整復師の運動療法が効果的

膝痛は、原因や症状が様々であり、放置すると日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。
早期に適切な治療を受けることが大切です。

膝痛の改善には運動療法が効果的で、運動学的なアプローチが有効です。

(1)運動療法の効果

運動療法を行うことで、膝関節周囲の筋力が強化され、関節の負担を軽減し、症状が改善されます。
膝関節を安定させることで、歩行のバランスが崩れたり、動き出しに痛みを生じにくくする効果があります。
また、膝関節の可動域を広げることで、変形性膝関節症の進行を緩和することもできます。

(2)柔道整復師による膝痛へのアプローチ

ハイボルテージ治療

打撲や捻挫などの怪我による膝痛に対して、筋肉の深部まで届く電気治療を行うことで、痛みを抑えたり腫れを軽減したりします。

整骨

骨盤や骨格の歪みを改善します。

筋膜施術

筋肉のコリを取り除きます。

鍼施術

特定のポイントに刺激を与えることで、血液循環が向上し、膝周辺の硬直した筋肉が緩和されます。

リンパマッサージ

足首から膝まで、手のひらをふくらはぎにしっかり当ててさすります。

(3)柔道整復師の運動療法が効果的な理由

個別の状態に合わせたプログラム

患者様の膝の痛みや状態を詳しく評価し、一人ひとりに合った運動プログラムを作成します。

筋肉のバランスを整える

膝周りの筋肉のバランスを整えることで、関節への負担を軽減し、痛みを改善します。

関節の可動域を広げる

関節の動きをスムーズにすることで、痛みを軽減し、日常生活の動作が楽になります。

体幹の強化

体幹を強化することで、姿勢が安定し、膝への負担を減らします。

再発予防

適切な運動療法を行うことで、膝の痛みの再発を予防することができます。

5.膝痛を柔道整復師が改善した事例

膝痛は、日常生活に大きな影響を与えるだけでなく、放置すると変形性膝関節症など、より深刻な状態に発展する可能性があります。
しかし、柔道整復師が運動学に基づいた適切な運動療法を行うことで、多くのケースで症状の改善が見込めます。

ケース:変形性膝関節症の女性

症状

右膝の痛みと腫れ、階段の上り下りが困難。

施術前

痛みのため、外出を控え、活動量が低下していた。
日常生活動作に支障があり、QOLが低下していた。
薬物療法を試したが、効果は一時的だった。

運動療法の内容
●ストレッチ

膝関節周囲の筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングなど)の柔軟性を高めるストレッチ。

●筋力トレーニング

大腿四頭筋、ハムストリングを強化する運動。

●バランス運動

一本足立ちなど、バランス感覚を養う運動。

 施術後

痛みは軽減し、階段の上り下りがスムーズになった。
日常生活動作が改善し、QOLが向上した。
ウォーキングや軽い運動を楽しむことができるようになった。

6.膝痛に対する運動療法のメリット

(1)痛みの軽減

筋肉の強化や柔軟性の向上により、関節への負担を軽減し、痛みを改善します。

(2)関節の安定性の向上

筋肉を強化することで、関節の安定性を高め、痛みを軽減します。

(4)可動域の改善

関節の動きをスムーズにし、日常生活動作の改善に繋がります。

(5)機能回復

膝関節の機能を回復させ、スポーツや趣味を楽しむことができるようになります。

(6)再発予防

継続的な運動療法を行うことで、再発予防にもつながります。

7.膝痛は専門家に相談を

柔道整復師が行う運動療法は、手術に比べてリスクが低く、身体への負担も少ないことが特徴です。
また、薬物療法に比べ、薬による副作用の心配もありません。
継続して行うことで長期的な効果が期待でき、痛みから解放されることで、日常生活の質も向上していきます。

柔道整復師による運動療法によって、膝の痛みを改善することができます。
膝痛の症状や状態は、人それぞれ異なります。
必ず専門家に相談し、ご自身に合った改善を目指しましょう。

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